幼馴染は片思い中
「……結婚」

「うん。だって、手放せないし
お前も、そうなんだろ?」

「…」


…それは、確かにそうなんだけど……


あまりに、急な展開に
動揺して声が出ない

それを解っていながら
朔君は、少し意地悪な笑顔を浮かべて
試すような事を言う



「俺とするの、嫌?」



……。



……
…………朔君は、ずるい



「………嫌じゃ、ない」



意地悪そうに微笑みながらも
私を見つめる目は、どこまでも優しくて



「朔君がいい」



深い深い愛情を、私に向けてる




「俺も。ゆたかがいい」



絶えることなく、注がれるそれに

じわじわ、顔に熱が集まる

あわあわと赤くなる私を見て
朔君は一層笑みを深める




「ゆたか」




近付いてきた朔君は
私の額に軽く口付けて





「お前が好きだよ」




ゆでダコになる私に
そんな愛の言葉を囁いた
< 77 / 77 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:14

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

初めての恋のお相手は

総文字数/44,576

恋愛(純愛)109ページ

表紙を見る
私のかみさま

総文字数/69,966

恋愛(純愛)184ページ

表紙を見る
そばにいてくれるなら

総文字数/34,553

恋愛(純愛)72ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop