“ずっと”なんて言わせない
待っていた

そんな可愛げのあるようなことは私には

言えない。

「さっきの人たち悠くんのこと凄い見てたよ。」

「まじー??笑」

そう言うとニヤニヤしながら反応する悠くん。

悠くんのことは大好きだ。でも、

他の人に褒められて喜ぶ悠くんは嫌いだ。

悠くんが周りの人の目に止まる度に、

自分との差を見せつけられる。なんだか

手の届かない存在になりそうで、自分の中

でもよく分からない感情が湧き出してくる。

内気な性格な上、容姿もよく無い私に付き合っ

てくれている悠くん。私がわがまま言っちゃ

いけない。そう言い聞かせて、私は今日も

笑顔で悠くんに接する。

結婚したらきっと悠くんも私だけを

見てくれるよね。いつも愛情表現してくれてい

るし、絶対大丈夫。
< 3 / 13 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop