君との子がほしい~エリート脳外科医とお見合い溺愛結婚~


「もしかして、見てる人いましたか?」

「通りすがる人はだいたい見てたんじゃないか?」

「っ……!」


 格好なんかつけず、目の前のことに一生懸命。

 だから相手にも、子どもにもそれがちゃんと伝わる。

 そんな舞花の姿を目の当たりにして改めて惚れ直したし、この子と出会って、好きになって良かったと強く思った。


「やだ、恥ずかしい……」

「大丈夫。もう会わない人たちなんだし」

「そうかもしれないですけど、公宏さんにもあんな思いっきり踊ってるの見られて恥ずかしいです」

「俺はむしろ惚れ直したからいいんだよ」

「ほっ、惚れ……何言ってるんですか! からかわないでください」


 からかっているつもりは一切ないのに、舞花は素直に受け取ってはくれない。

 でも、声の調子や話し方で少しずつ一緒にいることにも慣れてきてくれているのが感じ取れて嬉しく思えた。

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