君との子がほしい~エリート脳外科医とお見合い溺愛結婚~
「なるほど。さすが子ども好きだな。でも、その分舞花は大変ってことだぞ?」
「え?」
「だって、妊娠出産を子ども四人なら四回ってことだろ?」
あ、そっか……。それは、確かに簡単なことじゃないよね。
自分がお腹を痛めて産むということを一瞬忘れていた。
まだ妊娠出産の経験もないのに、四人子どもが欲しいなんて簡単に言い過ぎだ。
「そうでしたね。ひとり産み育てるのも絶対大変なのに、いきなり四人なんて……」
無謀発言すぎる。
「あの、公宏さんは? 子どもは……?」
「欲しいよ。舞花との子」
返ってきた言葉に、ドキッと鼓動が音を立てる。
ただ子どもが欲しいという話をしているだけなのに、一度反応した心臓は落ち着かない。
「俺も、ふたりは欲しいなって思う。四人家族、なんかいいよな。理想を言えば、男の子と女の子ひとりずつ。でも、男の子ふたりでも、女の子ふたりでもいい。いや、三人兄弟も、賑やかそうでいいな……」
今さっきの私みたいに、どうやら公宏さんも想像を膨らませながら話しているようだ。
そんな様子を、嬉しく微笑ましく見つめる。
目が合って、公宏さんがじっと私を見つめ返した。
「じゃあ、そのためには子作りしないと」