君との子がほしい~エリート脳外科医とお見合い溺愛結婚~


「ああ、悪いな。ありがとう」


 舞花は「いえ」と微笑み再びキッチンに入っていく。


「明日の運動会、職員もお弁当なので、今から少し下ごしらえします」


 普段は子どもたちと一緒に給食センターのお弁当給食を食べているという舞花。

 明日は運動会のため職員もお弁当らしい。


「あの、公宏さんもしよかったらお弁当一緒に作りましょうか? あ、お仕事中食べる時間取れない場合もありますかね?」

「緊急で何か入らなければ時間は取れるけど、俺の分まで負担じゃないか?」

「いえ。ひとつ作るのもふたつ作るのも同じなので全然。では、明日はお弁当持っていってください」

「ありがとう。楽しみにしてる」


 舞花の運動会に便乗して初めてお弁当を作ってもらえることになり、遠足が楽しみな子どものようにワクワクしてくる。

 先にシャワーを浴びてくることを伝えてリビングを出、手にある箱をどうしようかと見下ろした。

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