君との子がほしい~エリート脳外科医とお見合い溺愛結婚~


 結局、マリッジリングは悩みに悩んで決定することはできず、改めてじっくり時間を取って見にいくことで話がまとまった。

 どれも素敵で悩むのはもちろん、選びながらも本当にここのものを選んでいいのだろうかという気持ちが拭いきれなかった。

 だって、値段の表示すらないのだ。

 ああいったハイブランドのお店では普通のことかもしれないけれど、初めてのことに終始緊張の中にいた。

 その後、予約をしていたクリスマスディナーを楽しみ、帰宅したのは八時半を回った頃だった。

 帰宅後はゆっくりと入浴をし、冷蔵庫と相談しながら明日の朝食を決めていく。

 今年のクリスマスイブは土曜日で私は仕事が休み。

 公宏さんは午前中のみ病院での勤務があるという。


「舞花、明日は何する予定?」


 キッチンに立って味噌汁の具材を切っていると、リビングのソファにかけタブレット端末を手にしている公宏さんが声をかけてきた。

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