君との子がほしい~エリート脳外科医とお見合い溺愛結婚~
「怖いとは……思わない」
かわちゃんでそう答えると、公宏さんはがわちゃんでかわちゃんの顔にキスをする真似をしてみせる。
パペットを手にはめたまま、ドレッサーの椅子から立ち上がらされた。
近距離で目が合って、公宏さんの顔が近づく。
久しぶりの感覚にハッとしたものの、思い出したように瞳を閉じた。
唇を愛でるような優しい口づけ。
触れて離れてを繰り返し、唇の柔らかさを堪能する。
離れたことに気づかないくらいそっとキスを終えると、公宏さんの腕が私を抱き上げた。
突然のことに驚いて目を見開く私に、公宏さんは「舞花」と耳元で呼びかける。
「俺を見て。舞花を抱き上げてるのは、俺だよ」
目で見て安心できるように、公宏さんは真っすぐ私を見つめて訴えかける。
そうしてくれることで怖いと思う気持ちは湧き起こらず、自ら公宏さんの首元に両手を回して抱きついていた。
背中が柔らかいベッドに着地する。
覆い被さった公宏さんは間髪を入れず私の唇を深く奪った。