君との子がほしい~エリート脳外科医とお見合い溺愛結婚~
「え、そうなんですか?」
「頭だから早めに病院で診てもらったほうがいいから、お母様の了解も得てるし、私みみちゃんを病院に連れて行くわ」
「わかりました。よろしくお願いします」
瑠美子先生との会話を横で聞いていたみみちゃんが、突然、私の腕にギュッとしがみつく。
そんなみみちゃんの様子を目にした瑠美子先生が、みみちゃんににこりと微笑みかけた。
「みみちゃん、病院、舞花先生と行く?」
みみちゃんの不安そうな様子を見て、担任である私のほうが安心して行けるかもしれないと思ったようだ。
瑠美子先生の問いかけにみみちゃんはしっかり〝うん〟と頷く。
「わかった。じゃ、舞花先生に連れて行ってもらおうね」
瑠美子先生はみみちゃんが安心するように微笑み、私に「舞花先生、これ」と、車のキーを手渡した。
「ひまわり組は臨時に私が保育入るから、みみちゃんの付き添い行ってあげて」
「わかりました」
キーを受け取り、簡単に出かける支度を済ませる。
みみちゃんを連れて、駐車場に停めてある園所有の軽自動車に乗り込んだ。