『伝えたい気持ち。』
俺たちは何も喋らず無言のまま学校へ向かった。
学校へ近づく度、俺たちと同じ制服を着た人たちが視界に入ってくる…
そして、沢山の眼差しを受けながら歩く俺たち…
「キャーッ!!見てっ!あれ湧希君よっ!!」
「ホントだっ!!朝から見れちゃうなんて幸せすぎっ」
「キャーッ!!木村君こっちむいて~っ!!」
…っるせ~なぁ。
まぁ、いつものことだからもぉ慣れちまったけどなぁ。
と、何もないかのよいにスタスタと歩き続ける俺。
俺は昔から無駄にモテてた…
それは、顔は勿論イケメンと呼ぶほかなく、成績優秀・スポーツ万能。
そして、何よりも女の子を一瞬でとりこにしてしまう王子スマイル!
俺はどの学年からもモテていた。
しかも、女からだけではなく…男からもだ…。