悪魔が気に入るお飾り人形!
「…ホタル……ゴメンな、お前は寂しがりだったな…。」
私はレイさんの抱き締めてくれる温かさに包まれたまま、目を覚ました。
レイさんは少し顔を赤くして笑って、私を見ていた。
「…おはようございます…」
私もなんだか恥ずかしくなり、下を向いてしまう。
「服のまま寝ちゃったな。今夜は可愛がってやるから!」
レイさんは私の頭を撫でて、視線を少し落とした。
「…似合うな、ホタル。もらえて良かったな!」
クォーツさんにもらったネックレスに触ったあと、レイさんは私を抱きしめた。
「…!?」
私を抱きしめたレイさんが不思議そうな顔をした。でも、すぐにいつも通り笑った。
「…まあいいや、風呂に入るか!」
いつも通り、一緒に行って身体を洗われて、お風呂に二人で入ったあと、下着と、大きなワイシャツだけを渡された。
「今日はコレ!あとは、コレな!」
さっきまでつけてたネックレスを渡されて、私は付け直した。レイさんはそれをみてから私を満足そうに抱き締めた。
するとまた、レイさんが不思議そうな顔をした。
「……。」
「?どうかしました…?」
「…あ!お前と魔女の力かぁ…!」
レイさんは気付いたようにそう言ったけど、私にはなんだかさっぱり分からない。
「…今気づいたんだけど、お前の癒やしの力と、魔女の魔石の力を感じる…俺の中に魔力が満ちてる……」
(私が癒やし…?でも私、何の力も持ってない…)
「…私……何もしてないです……」
私は寝ているあいだ、レイさんを抱き締めていただけだからそう言ったけれど、レイさんはきっぱりと首を横に振った。
「魔女の魔力だけじゃ、こんなふうにはならない。最近お前を抱きしめてると落ち着くと思ってたけどさ、クォーツの首輪がそれを強くしてるみたいだ…」
(私が、レイさんの疲れが取れるように願ったから…?でも…)
「…クォーツさんのおかげです…。私に力はないから……」
「何言ってんだ、コイツをもらう前から、お前抱きしめて癒やされてんだから間違いない…!」
レイさんはいつになく真剣だった。
「俺の魔力は周りに比べりゃ微々たるもんなんだ!お前に会う前は、ここに帰ってきたってグッタリだったんだぞ!?ここに家建てたときなんか、3日間以上寝込んだんだ!クォーツが俺を見つけなきゃ、どうなってたことか…!」
何も出来ない私に、すごいことなんて出来ない。
「…レイさんは…魔力すごいです……私を抱きしめて飛ぶし…スーツに一瞬で変わるし…お家は隠せるし……」
「俺はっ…!!」
レイさんはそう言ってから急いで首を振った。
「……誰がなんと言おうと、俺はお前抱いてから調子が良くなったんだ…!癒やしはホタルのおかげだ…!」
レイさんは抱き締めていた私をそっと離して更に言った。
「お前の魂が、なんていうか、温まってきたからだな、きっと…」
(え………)
その後の言葉は聞こえなかった。
レイさんが私に急いで手を振って出掛けていくのが見えた。
私はレイさんの抱き締めてくれる温かさに包まれたまま、目を覚ました。
レイさんは少し顔を赤くして笑って、私を見ていた。
「…おはようございます…」
私もなんだか恥ずかしくなり、下を向いてしまう。
「服のまま寝ちゃったな。今夜は可愛がってやるから!」
レイさんは私の頭を撫でて、視線を少し落とした。
「…似合うな、ホタル。もらえて良かったな!」
クォーツさんにもらったネックレスに触ったあと、レイさんは私を抱きしめた。
「…!?」
私を抱きしめたレイさんが不思議そうな顔をした。でも、すぐにいつも通り笑った。
「…まあいいや、風呂に入るか!」
いつも通り、一緒に行って身体を洗われて、お風呂に二人で入ったあと、下着と、大きなワイシャツだけを渡された。
「今日はコレ!あとは、コレな!」
さっきまでつけてたネックレスを渡されて、私は付け直した。レイさんはそれをみてから私を満足そうに抱き締めた。
するとまた、レイさんが不思議そうな顔をした。
「……。」
「?どうかしました…?」
「…あ!お前と魔女の力かぁ…!」
レイさんは気付いたようにそう言ったけど、私にはなんだかさっぱり分からない。
「…今気づいたんだけど、お前の癒やしの力と、魔女の魔石の力を感じる…俺の中に魔力が満ちてる……」
(私が癒やし…?でも私、何の力も持ってない…)
「…私……何もしてないです……」
私は寝ているあいだ、レイさんを抱き締めていただけだからそう言ったけれど、レイさんはきっぱりと首を横に振った。
「魔女の魔力だけじゃ、こんなふうにはならない。最近お前を抱きしめてると落ち着くと思ってたけどさ、クォーツの首輪がそれを強くしてるみたいだ…」
(私が、レイさんの疲れが取れるように願ったから…?でも…)
「…クォーツさんのおかげです…。私に力はないから……」
「何言ってんだ、コイツをもらう前から、お前抱きしめて癒やされてんだから間違いない…!」
レイさんはいつになく真剣だった。
「俺の魔力は周りに比べりゃ微々たるもんなんだ!お前に会う前は、ここに帰ってきたってグッタリだったんだぞ!?ここに家建てたときなんか、3日間以上寝込んだんだ!クォーツが俺を見つけなきゃ、どうなってたことか…!」
何も出来ない私に、すごいことなんて出来ない。
「…レイさんは…魔力すごいです……私を抱きしめて飛ぶし…スーツに一瞬で変わるし…お家は隠せるし……」
「俺はっ…!!」
レイさんはそう言ってから急いで首を振った。
「……誰がなんと言おうと、俺はお前抱いてから調子が良くなったんだ…!癒やしはホタルのおかげだ…!」
レイさんは抱き締めていた私をそっと離して更に言った。
「お前の魂が、なんていうか、温まってきたからだな、きっと…」
(え………)
その後の言葉は聞こえなかった。
レイさんが私に急いで手を振って出掛けていくのが見えた。