魔族の王子の進む道
危険に晒されて
車は街の外れの、霧深い場所にある屋敷の前に止まった。

「よし、娘を連れて出ろ。」

娘は男達に乱暴に車から引きずり降ろされた。

「っ…貴族様ぁ、痛いです…」

「娘に傷を付けるな。大事な商品だからな。」

「商品??お医者様の所に行く前に、どこかのお店のお手伝いをすればいいんですか??」

娘が呑気にそう聞くと、男はほくそ笑む。

「くくく…本当に馬鹿な娘だ……。まだ分からないのか…」


娘は屋敷に入れられると、あっという間に手を縛られ、寝床に転がされた。

「痛っ…!!」

「お調べのあとは風呂だ!衣装は準備出来ているか!?急いで済ますぞ!!」

男は娘を寝床の壁の鎖に繋ぎ直し、娘の足を開く。

「!!や、やですっ!!やだぁ!!」

「ったく、こんなガキのどこが良いやら。王子に散らされた低魔族のガキは、希少どころか今までいなかったが、そんなのなんかに需要があるとは…俺には分かんないもんだ。そんなもんを高魔族たちは高く買うってんだから、まぁいいけどな。」

泣き叫ぶ娘を無視したままブツブツ言うと、男はそのまま娘の下着を破り捨て、娘の奥に躊躇無く指を差し入れた。

「やぁぁぁっ!!」

「っと〜…よし。王子しか知らぬ身体の娘だが、感度も悪くなさそうだ。…面倒だ、眠らせておくか。」

男が自身の巻かれた角を撫でると、娘はそのまま意識を失った。



「これはこれは恐れ入ります…!もっと出せるという方、居られますでしょうか!?」

「…ん〜……え…?」

娘が気づくと、自分は照明の当たる広い舞台の上にいた。
両の腕は壁に掛かった魔力の鎖で繋がれ、母親手作りの愛用の服は無くなり、代わりに薄手の、露出の高い飾り付きの衣装になっていた。
目の前には仮面を付けた魔族たちが席に並び、札を上げ合っている。

気を失う前、腕を繋がれ直した瞬間にゾッとした。男のどす黒く、淀んだ感情が感じられたからだった。
王子にされた時とは違う、地の底に落とされそうな、闇のような感情、気味の悪い笑み…
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