露人くんは狂ってる。
「可愛いって……それ褒めてる?」
「あっ、ごめん……いや。自惚れてるわけじゃないけど……嫉妬してる露人くんが可愛いなって思ったらつい」
「ふーん。まあ、俺としては自惚れてくれて構わないけど?」
露人くんは悪戯な笑みを浮かべ
私の両肩を引き寄せると
優しく抱きしめるーーーーー。
「え!?ちょ、露人くん!?」
あまりのことにテンパる私をみて
露人くんはクスクスと笑う
この人、、、私で遊んでませんか??
「愛、あったかーい」
ぎゅーっと抱きしめたまま
私の頭に頬をスリスリする彼に
私は、ただただドキドキするばかり。
イケメンの抱擁は人を殺せると思うの……うん。
「露人くん、なんか用があって来たんじゃないの?」
なんとかこの現状を打破するべく
思い切って話をふってみると
「あ、そーだった!」
案外すぐ解放されたーーーーーー。