露人くんは狂ってる。



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あの日から数日
時が経つのは早いもので
気づけば約束の土曜日



「これで大丈夫かなぁ」



鏡を見ながら自分の服装チェックをする。



付き合ってるわけじゃないので
なるべく気合い入れすぎず
ナチュラルな感じでまとめたけど……



「彼氏じゃなくても、相手が相手だからなぁ……緊張するわ」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪



鏡に向かって盛大なため息をついてると
スマホの着信音が鳴り響く



ディスプレイには"露人"の文字



ちょっと緊張しながら一呼吸置いて
通話ボタンを押したーーーーーーー。



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「露人くん、わざわざ家まで来てくれてありがとう」



車に乗り込むと同時に露人くんに挨拶する。



どう見てもベンツなそれに似つかわしい
服装と髪型をする彼はかっこいい以外の
何者でもない…………。



さすが抱かれたい男No.1だなぁ。



「どういたしまして。行き先は俺が決めちゃったけど大丈夫?」



ちょっと心配気味に言う露人くんに


「大丈夫!」


と返事をすると、彼は安心したように
優しく微笑んだーーーーーーーーーーー。
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