露人くんは狂ってる。
「はい、到着」
車で約3時間のちょっと遠い
場所までやって来たーーーーー。
「水族館!私ここずっと来てみたかったの!」
着いた場所は、最近出来たばかりの
めちゃくちゃ綺麗で有名な水族館。
「本当?それなら良かった」
年甲斐もなくはしゃぐ私を見て
露人くんはクスッと笑う。
なんだかちょっと恥ずかしい……
「ほら、行くよ」
露人くんは当たり前とでもいうかのように
私の手を握ると水族館入口を目指して歩き出した。
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「ねぇ、見てみて!カクレクマノミいるよ!ちょー可愛い。」
さっき恥ずかしい思いをしたことなど
とうに忘れた私は、あちらこちらに
露人くんを連れ回していた……。
「本当だ、凄く可愛いね」
私の言葉に露人くんは優しく微笑む。
その綺麗な笑顔に思わずドキッとした。