中島くんは私を離さない
朝のホームルームが終わって廊下でのキス。
最初はびっくりして大きな声を出してしまって生徒から「どうしたんですか!?」と探られそうになった。
中島くんが部活のことで揉めてただけって誤魔化してくれたからなんとかなった。
2年6組の教室は3階の1番奥で、階段も西階段を通る。
西階段は職員室から遠いけど、すぐに降りれるために西階段を使っている。
そしてここの階段は他の生徒はほとんど使わないため、階段で毎朝中島くんからキスされる。
何度も、「やめて」
と言っても、
「付き合ってくれたら辞めます、いや、もっと深いキスします」
とたたみ込まれる始末。
「先生にキスなんてダメだよ」
「俺は1人の愛する女性にキスしてるんです」
「私をからかわないで」
「本気で好きです先生は可愛いから取られたくない」
中島くんと話していて確信しているのは、
中島くんはドS。
今まで私が出会った男性の誰よりもドSであること。
何を言っても歯が立たないしすぐに去ってもすぐに追いつかれてキスをされるからもう諦めている。
これが誰にもいえないルーティンになりつつある。