中島くんは私を離さない
「瑠璃、意外と楽しかった」
「ならよかったけど、怖かったよね」
「そりゃぁ少しは怖かったけど瑠璃がいたからかな、楽しい」
満面の笑みで笑っている中島くんを見てホッとする。
「次はどこ行こうか?」
「瑠璃が好きなところでいいよ」
「ずっと高いところになるよ?」
「高所恐怖症克服できるからいいとする」
「遊園地とか行った時聖弥はなにに乗ってたの?」
「ぐるぐる回るやつとか」
「コーヒーカップ的な?」
「そういうのだけ」
「今日で一気に克服しちゃおう、アトラクションは全部乗れた方が楽しいから」
「よろしく」
私が聖弥の手を引っ張って、いろんなアトラクションに乗る。
もう聖弥より私の方が楽しんでいる。