中島くんは私を離さない



なんで朝に中島くんがいなかったんだろ…


いないのが当たり前だと思っても気になってしまってあっという間に放課後。


今日は私のクラスの授業はなくて、中島くんをあまり見れてないし、会わないことが心の平穏を保っていたのに、今は会わないことが不安というか、顔が見たいと思ってしまう。



それに今日は職員会議で部活にも行けない。


胸が弾むようなでも少し痛むような感覚は久しぶり。


これが恋の魔法ってやつ?


「水野先生」



「水野先生」


「水野先生!」
「はい!!」


「これから職員会議ですよ、会議室に来て下さい」
「は、はい!!」


鋭い学年主任の声で背筋が伸びる。
< 52 / 70 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop