中島くんは私を離さない
時計を見ると、20:00。
修学旅行や、そろそろ始まる受験対策の話し合いをしていたら3時間以上も話していた。
デスクに戻ると、奏がパソコンで何か作業をしている。
「お疲れ、残業?」
「瑠璃か、お疲れ、テストの採点と成績出さないといけないだろ」
「え、それ締め切りまだ後だよね?」
「1年だけ早いんだよ、なんか主任の都合で」
「めんどくさいね」
「だから急ピッチでやらないといけなくなったんだ」
「でも、もう10分で終わるから待ってて、この後メシ行かない?」
「分かった」