中島くんは私を離さない
「里帆、」
「なに?」
「奏のパソコンのパスワード知らない?」
「九条先生の?いや、あいつの?」
「うん」
里帆は奏の本性を知ってから完全に敵視している。
でも私が何もしないで欲しいと頼んで里帆も耐えてくれている。
余計なことをするとかえって奏を刺激してしまいそう。
刺すときは一気に刺さないと。
そうすれば反撃されない。
「デスク隣だから、パスワード知ってるかなあって」
「あいつを視界にさえ入れたくないのにパスワード知ってるわけないじゃない!」
「そうだよね」
「写真?」
「そう」
「学校のパソコンに入ってんの?」
「そうなの、学校と多分家にも」
「用心なやつだなあ〜もう〜〜!!」
「どうしようパスワードが分からないと…」
「瑠璃、私にいい考えがある」
「え?それって?」
「決行日は、、1週間後にしようか」
「え?」