中島くんは私を離さない
中島くんはお皿まで洗ってくれた。
今はおやつの時間。
里帆がくれたチーズケーキ。
私が好きな洋菓子店で買って来てくれた。
「ん〜〜やっぱり美味しい!」
「水野先生、ついてる」
「え?」
中島くんは私の口についてるチーズケーキを取ってくれた。
そしてそれを口に入れた中島くん。
自然にやってるけど私はびっくりしてる。
でも悟られないように私もスルーする。
「ありがとう」
チーズケーキを食べ終わると時間は21:00を回っていた。
少し体がだるいからベッドで寝てイスに中島くんが座っている。
「もうこんな時間だよ、そろそろ帰った方がいいよ」
「先生が寝るまでここにいます」
「それはだめ、流石にもう帰って」
「えー、僕は泊まりたいのに」
「絶対にだめ!これは教師命令、帰って、明日も学校だよ」
「親は帰り遅いから別にいつ帰ってもいいんで」
「そうなんだ、でも申し訳ないし美味しいご飯食べれただけでありがたいよ、、ゴホッゴホッ」
「病人さんは寝てればいいから」
中島くんはタオルを私の額に載せてコンビニからゼリーや飲み物を買って来てくれた。
「熱下がって来た」
体温計を見ると37℃まで下がっている。
「ありがとう」