魔法の恋の行方・魔女の媚薬(シリーズ3 グリセラとリーディアン)
<狩猟の館・図書室・10時30分>

「どうやって・・
君は答えを導くのかな?」

リードは、グリセラの顔を覗き込むように言った。
グリセラは、少し顔を赤らめている。

「その・・頭の中で・・
数字や記号がダンスをしています・・」
グリセラの声は小さく、自信がないように見えた。

「それで・・?」
リードが促した。

「ダンスが終わった時の形を、
ペンで紙に写して書きます」

リードは腕組みをして考え込んだ。

グリセラは、
何か自分たちとは違うものを、
見ているのかもしれない。

「あの・・掃除をしないと怒られるので・・」
グリセラは立ち上がろうとした。

「掃除は・・僕から管理人に言っておくから!
それより、もう少し君と話がしたい!」
リードの口調が強かったので、
グリセラは座った。

「どうだろうか・・?
数字や記号のダンスは、どのようなものか、説明をしてほしいのだが・・」

グリセラは、ちょっと考える様子だったが
「数字や記号は、それぞれ色がついていて、音も聞こえます。
合わさると美しい音楽になります」
そう言って、
すこしはにかむように微笑んだ。

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