君と過ごす辰星の日々を
「 やば〜・・・ここどこ・・・ 」
私 花売 アヒル17歳 。人生で初めて迷子になりました。
___ 遡る事一時間前 、逃げるように家を飛び出してから、自分がどこにいるのかさっぱり見当も付かなくなってしまったのです 。
家を飛び出したのは二十二時前後 、この記憶が正しいとすれば中々に良い時間になってしまっているはずなのだ。
" 大人しく交番署に行けば " と思われるかもしれないが 、こちらも家に帰るのも警察に会うわけにはいかないそれなりの理由がある 。
かといってここは、そこの路地裏を抜ければ 直ぐに眩いネオン街の広がるかなり危険な場所でもある。
・・・どこか人気の少ない場所に身を隠そう。