浮気 × 浮気


私はそんな後ろ姿を見ながら、少し痛む頭に手を当てた。

……なんだか、知っているような、懐かしいような。

そんな気がしてならなくて、あんな強引に連絡先を聞き出してしまった。

……でも礼儀としてするのは当たり前だし。


私は自分のした事を半ば強引に正当化すると、そそくさと立ち上がった。


そして陸との待ち合わせ時間に間に合わせるべく、足を急がせたのだった。


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