浮気 × 浮気


「暁、私とはもう一切連絡とってくれないから絶対にここにいるかとかそういうのはわかんないけど、…もしかしたらここにいるかも」


そう言ってガサガサと鞄から携帯を取り出した雪は、私にマップを移した画面を差し出した。


「ここって…」

「うん、ここ結構山奥なんだけど、暁って落ち込んだらここで何週間か休むんだよね」


まぁ保証はないけど、と続けて言いながら雪はその画面をスクリーンショットして私に送信してくれた。


「どうしても会いたいんなら、行ってみなよ」


雪のその表情は嘘を言っているようにはどうしても見えなくて、私はこくんと頷いた。


どうしても私は木嶋さんに会いたい。


そのあと、雪と少し食事をしてから私はとりあえず家へと帰った。


明日はちょうど休みだ。
行ってみるしかない。

そう決意した私は、いそいそと寝る準備をし、明日に備えたのだった。


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