浮気 × 浮気
偶然と提案
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雪との会話で胸にしこりが残る中、私は自分のデスクに腰掛けた。
何だか……もう疲れた帰りたい……。
なんてつい弱音を吐きそうになりながらも、今日やるべき仕事をリストアップしていく。
そうこうしていれば、もう朝礼の時間になっていた。ガチャンと扉が開く音がして、課長と新入社員であろう男性が入ってくる。
皆に見えやすい位置に並んだふたりに、自然と視線が集まる。
課長が新入社員に自己紹介を促したところで、私も手に持っていたペンを置いてふたりの方へ視線をやった。
…………が、その瞬間、つい声が出てしまいそうなほど自分の中に大きな衝撃が走った。
それはそのはず……だって課長の横に並んでいるのは紛れもなく……
「おはようございます。本日からお世話になります木嶋 暁と申します。一日でも早く仕事を覚えられるよう努力致します。これからよろしくお願い致します。」
____あの木嶋さんだったのだから。