浮気 × 浮気

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サプライズの用意も、それまでの準備も何もかも無駄、明里とのデートも無し。

楽しみにしていたことが全て奪われて、ただ虚無感でいっぱいだった俺はボーッとカフェで時間を持て余していた。


不意に外に視線をやれば、日が落ち始めていることに気づき、今がもう夕暮れだと言うことを知った。


俺は急いで仕事が終わったであろう明里に今日会えないとの電話をかけ、落ち込んでいるのが手に取るようにわかる明里の沈んだ声に胸がキツく痛んだ。


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