。。折れた羽根、虹の架け橋。。③
女の子って分からない
ーーーーーーーーーーーー
はあ、二限がなんて気づいたら、放課後。
もう、夕焼け空だ。
まだ16時だよ。
日が落ちるのが最近は早い。
まだ春も迎えたばかりだから、
まだまだ寒い時期が過ぎることはない。
関東最大級都会の街並みに腰を落ち着いていた俺は、いきなり普通の民家に引越してきた。
父、曰くーー
"馴染みの街"らしい。
ご近所に悪友がいるらしい。
多分それが
純白ちゃんのお父さんだ。
純白ちゃんは、来るだろうか。
夕方ね、って言ってた。
純白ちゃんーーは、不思議な子だ。
今まで生きて来て優しくしてくれた女の子は、純白ちゃんだけだった。
だから気になるだけ……。
カバンを持って教室をそそくさ、と出ていこうとした。
「ーー何しに来たのあいつ。
早く帰ればいいのにっ」
「まあまあ、真綾(マアヤ)。
仕方ないじゃん、地味男なんかに構ってないで、アイス食べに行こうよ!」
窓際の1番後ろに、女の子2人組。
入学した時から地味に暮らしていた俺は、1番に彼女らの標的だった。
「うわ、見てるよあいつ。
地味男の癖に、ムカつくったらない。
悔しかったらイケメンになって見ろって感じ!」
眉間に皺を寄せて俺を睨む真綾。
俺からしてみたら、真綾さんは嫌いな女の子のナンバーワンに君臨するほどだよ。
はあ、二限がなんて気づいたら、放課後。
もう、夕焼け空だ。
まだ16時だよ。
日が落ちるのが最近は早い。
まだ春も迎えたばかりだから、
まだまだ寒い時期が過ぎることはない。
関東最大級都会の街並みに腰を落ち着いていた俺は、いきなり普通の民家に引越してきた。
父、曰くーー
"馴染みの街"らしい。
ご近所に悪友がいるらしい。
多分それが
純白ちゃんのお父さんだ。
純白ちゃんは、来るだろうか。
夕方ね、って言ってた。
純白ちゃんーーは、不思議な子だ。
今まで生きて来て優しくしてくれた女の子は、純白ちゃんだけだった。
だから気になるだけ……。
カバンを持って教室をそそくさ、と出ていこうとした。
「ーー何しに来たのあいつ。
早く帰ればいいのにっ」
「まあまあ、真綾(マアヤ)。
仕方ないじゃん、地味男なんかに構ってないで、アイス食べに行こうよ!」
窓際の1番後ろに、女の子2人組。
入学した時から地味に暮らしていた俺は、1番に彼女らの標的だった。
「うわ、見てるよあいつ。
地味男の癖に、ムカつくったらない。
悔しかったらイケメンになって見ろって感じ!」
眉間に皺を寄せて俺を睨む真綾。
俺からしてみたら、真綾さんは嫌いな女の子のナンバーワンに君臨するほどだよ。