。。折れた羽根、虹の架け橋。。③
女の子は、分からない…。
クラスの女子や、人を非難する女子が居て……。

同じ女の子なのに、
純白ちゃんは決して自分を傷付けない。


地味とか、暗いとか
言われ過ぎた俺はーー今更だけど、誰に何を言われても平気なんだ。

カップを強く握り過ぎたせいか、
手の温度で、溶け合うアイスーー。

「食べないの?
溶けかけてるよ!」


やばい。
カップアイスを覗き混んで、溶けかけたアイスが、混じりあって色が変化していた。

俺に似合わない桃色のアイスーー。


「ねーねー可愛い色!!
味見させて?」


ピンク色になったアイスーー。
差し出したカップ……。
少し溶けかけたピンク色のアイスを掬って運ばれて行く唇に
目を奪われたーーーー。


ブルン、とした女の子らしい唇。


「美味しい!!
なんか、本当に桃のアイスみたいな味だね?
ってか、"恋の味"なんつって!」


君が掬ったアイスは、俺の口に運ばれて行く。

反射的にパクっ、と口にしたソレ。


そしてーー気づく。


あ、間接キス。



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