。。折れた羽根、虹の架け橋。。③
「だけどーーさ」


ん?

隣の彼は、言葉を濁した。

暗闇の中でも、分かる。
少し照れた表情にプラスして、瞳の奥は隠しきれていない白光が少しだけ垣間見えた。





「だけど今だけは、強くなりたい。






ーー純白ちゃんがいるから」





ーードキッ。





あ。


不覚にもドキドキしてしまった。



一つ年下の、頼りない男の子に。


メガネを外したら、絶対にイケメンな彼。
一つ問題があるなら、頼りないこと。

だけど、今の彼はそんなこと無かった。
暗闇の田舎町。
街灯が少なくて、1歩出たら都会の街がすぐ近くなんだけど、私が住む住宅までがいつも暗い。

たまに、暴走族がバイクを乗り回して近所迷惑になるぐらいだ。



パァパァ!!



そう、たまに迷惑な暴走族が
ちょっかいをかけてくるぐらいだ。




嫌に甲高い、バイクのクラクション。

わざと?


「ーー純白ちゃんっ」




知ってる気づいてる。


だけど、私は暗闇の中、バイクを無視して歩いた。





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