。。折れた羽根、虹の架け橋。。③
母さんが、俺の長い前髪に触れた。
ジョキンーー。
はっ?
長い前髪が、フローリングに落ちた。
うん、優等生を演じるために
長くウザったいほど伸ばした前髪を。
躊躇うこともなく、ジョキン、と切られた。
「いい瞳をしてるわ。
私はね、大雅。
今のそのままの大雅が、好きよ。
自分の子ながら、2回目の"恋"をしちゃいそう」
2回目の恋とはーー
きっと
前髪が無くなってスッキリした俺の瞳が、露になって一緒だったに違いない。
父さんと同じ瞳にーー。
「おい、明日咲っ!」
あ。絶対、絶対妬いてるな、父さん。
「数年ぶりのこの瞳が、私はずっと好きだったの。パパから譲り受けた瞳。隠して世に出さないなんて、もったいないのよ。
あなたも誰かに恋をしてるなら、頑張ってね」
母さんは俺の瞳を見ながら、うっとりしている表情を見せた。
「俺、恋とかしてないから。
つか、分からない、と言うかーー。
だけど守りたい人はいる」
あー自分が分からない。
恋してないからとか、分からないとか
矛盾してるだろう。
「だけどーー確実に惹かれてるんだ」
嘘は付けない。
恋とか、愛とか分からないけど
守りたい人であることには変わらないから。
「やっぱり、純白ちゃんは可愛いもんね」
は?
母さんの口から純白ちゃんの名前が出て
ただただ拍子抜け。
さらにさらにーーー。
「龍神が守ってきた姫ちゃんの娘だもんね。
今度は、負けないのよ」
知ってるーー。
母さんーー。
父さんがずっと好きだった人。
父さんがずっと母さんに秘密と言ってた人。
「今度は、必ず手に入れなさい。
パパが出来なかった宝物、今度は大雅が掴むの。。負けないで最後まで好きを貫きなさい」
あ。。
父さんが、母さんを抱き締めた。
ジョキンーー。
はっ?
長い前髪が、フローリングに落ちた。
うん、優等生を演じるために
長くウザったいほど伸ばした前髪を。
躊躇うこともなく、ジョキン、と切られた。
「いい瞳をしてるわ。
私はね、大雅。
今のそのままの大雅が、好きよ。
自分の子ながら、2回目の"恋"をしちゃいそう」
2回目の恋とはーー
きっと
前髪が無くなってスッキリした俺の瞳が、露になって一緒だったに違いない。
父さんと同じ瞳にーー。
「おい、明日咲っ!」
あ。絶対、絶対妬いてるな、父さん。
「数年ぶりのこの瞳が、私はずっと好きだったの。パパから譲り受けた瞳。隠して世に出さないなんて、もったいないのよ。
あなたも誰かに恋をしてるなら、頑張ってね」
母さんは俺の瞳を見ながら、うっとりしている表情を見せた。
「俺、恋とかしてないから。
つか、分からない、と言うかーー。
だけど守りたい人はいる」
あー自分が分からない。
恋してないからとか、分からないとか
矛盾してるだろう。
「だけどーー確実に惹かれてるんだ」
嘘は付けない。
恋とか、愛とか分からないけど
守りたい人であることには変わらないから。
「やっぱり、純白ちゃんは可愛いもんね」
は?
母さんの口から純白ちゃんの名前が出て
ただただ拍子抜け。
さらにさらにーーー。
「龍神が守ってきた姫ちゃんの娘だもんね。
今度は、負けないのよ」
知ってるーー。
母さんーー。
父さんがずっと好きだった人。
父さんがずっと母さんに秘密と言ってた人。
「今度は、必ず手に入れなさい。
パパが出来なかった宝物、今度は大雅が掴むの。。負けないで最後まで好きを貫きなさい」
あ。。
父さんが、母さんを抱き締めた。