。。折れた羽根、虹の架け橋。。③
「俺は父さんと、母さんの子どもで良かったよ」
………。
子どもはいつの間にか、大人になって
いつか親元から離れて行く。
あんなに小さかった。
弱虫で、泣き虫だった大雅が
今は立派になって、笑ってる。
「じゃあ、この時の父さんは泣き虫だったんだね」
え…………なに、これ。
病院で泣きじゃくる龍が私を抱きかかえている写真。
年月を見て思った。
20××年。12月。
私が、公園で冷たくなっていたあの日。
龍に助けを求めたあの日………。
「ばっか、それは!!
なんで大雅がんなもん!!返せ!」
本当はあの日、赤ちゃんより私の命のが危なかったんだと、後から先生に聞いた。
真冬の公園。
雪遊びをしていた子ども達はすっかり居なくて、残ったのはお腹に身体に気づいたら雪が積もっていて………
1人ぼっちの私。
ううん、あの時確かに動いていた心音。
君は確かにそこに居た………。
覚えてるのは、龍にメッセージを送ったことだけ。
龍が来ても意識朦朧。
"ごめんね、龍。
私、代わりに慣れなかった。
代わりは嫌だよ………龍が好きだよ"
私は、龍が好き………。
龍が誰を好きでも、私は龍の事が………。
泣きじゃくる龍なんて初めて見たな。
私の知らないところで、龍はたくさん涙を流したの………?
「それは………そうだな。
お前に誤解ばかりさせて、冷たくなって赤ちゃんは居なくなった。
俺が悪かった……。
とっくに、お前に出会ってからは忘れていたよ。あげはは、いい友人だった」
龍…………。
写真は嘘をつかない………。
「その日、公園で明日咲に言われて気づいた。口が足らなくて、気の利いた言葉は苦手だし、優しくするのも苦手で、何度も白になりたいって思った。
もっと早く、1番大切なのはお前だって言うべきだった」
今は暖かい家族がいる。
今はぬくぬくの龍の腕の中にいる……。
写真は嘘を付かない………。
「私が、あの日死んじゃうと思って泣いてくれたの?」
龍は言葉は足らなかったけど………
行動でいつも示してくれたじゃないーー。
私がそれに気づかなかったから……
赤ちゃんにも龍にも、悪い事をした。
………。
子どもはいつの間にか、大人になって
いつか親元から離れて行く。
あんなに小さかった。
弱虫で、泣き虫だった大雅が
今は立派になって、笑ってる。
「じゃあ、この時の父さんは泣き虫だったんだね」
え…………なに、これ。
病院で泣きじゃくる龍が私を抱きかかえている写真。
年月を見て思った。
20××年。12月。
私が、公園で冷たくなっていたあの日。
龍に助けを求めたあの日………。
「ばっか、それは!!
なんで大雅がんなもん!!返せ!」
本当はあの日、赤ちゃんより私の命のが危なかったんだと、後から先生に聞いた。
真冬の公園。
雪遊びをしていた子ども達はすっかり居なくて、残ったのはお腹に身体に気づいたら雪が積もっていて………
1人ぼっちの私。
ううん、あの時確かに動いていた心音。
君は確かにそこに居た………。
覚えてるのは、龍にメッセージを送ったことだけ。
龍が来ても意識朦朧。
"ごめんね、龍。
私、代わりに慣れなかった。
代わりは嫌だよ………龍が好きだよ"
私は、龍が好き………。
龍が誰を好きでも、私は龍の事が………。
泣きじゃくる龍なんて初めて見たな。
私の知らないところで、龍はたくさん涙を流したの………?
「それは………そうだな。
お前に誤解ばかりさせて、冷たくなって赤ちゃんは居なくなった。
俺が悪かった……。
とっくに、お前に出会ってからは忘れていたよ。あげはは、いい友人だった」
龍…………。
写真は嘘をつかない………。
「その日、公園で明日咲に言われて気づいた。口が足らなくて、気の利いた言葉は苦手だし、優しくするのも苦手で、何度も白になりたいって思った。
もっと早く、1番大切なのはお前だって言うべきだった」
今は暖かい家族がいる。
今はぬくぬくの龍の腕の中にいる……。
写真は嘘を付かない………。
「私が、あの日死んじゃうと思って泣いてくれたの?」
龍は言葉は足らなかったけど………
行動でいつも示してくれたじゃないーー。
私がそれに気づかなかったから……
赤ちゃんにも龍にも、悪い事をした。