【完】狂犬は欲望中毒。
「俺のだって痕でもつけとかねーと、わかんねーのかお前は」
「……っ」
「こんど俺以外の男のバイクに乗るの禁止。
破ったら……」
左和季君の目がジッと私を見つめる。
私の奥の奥まで覗かれている様な気がして、今にも気持ちがバレてしまうじゃないかと心臓がうるさくなる。
「無理矢理にでも俺のだってしるしつけてやる。」
「……」
「言っとくが泣いたって許さない」
「……」
「お前は俺のだ。
お前が俺を見つけたんだ、こんな風にさせた責任ちゃんと取れよ」
「……っ」