【完】狂犬は欲望中毒。




色とりどりの頭をした人達の注目の的になってる事に、体がカチンコチンと一気に固まってしまう。


女ひとりで男だらけの集団に混ざっていて、正直目立つのは確かなのに。


結局最終的には、みんな左和季君の方を見る。



「左和季さん今日もかっこいいよな~」


「あれで俺達より年下だぜ?オーラが違うよな。
 芸能人生で見てるみてぇ」



隣で欠伸している左和季君は、自分の話題にまったく興味がないみたいだけど。


恋人が褒められてることが嬉しくて、なぜかどや顔になっちゃう私。



やっぱり同性から見ても左和季君ってかっこいいんだ。



ニヤニヤしながら、身長の高い左和季君を見上げると。


タイミング良く目が合って、ドキッと心臓が鳴る。



……かっこいい。


というか、左和季君。

外なのに、なんだか色気だだ漏れなんだけど……。


バイクの明かりで顔はよく見えるけど、夜のせいかな。
左和季君に纏わりつく影が色気を誘う。



< 166 / 277 >

この作品をシェア

pagetop