【完】狂犬は欲望中毒。
「さ、左和季君顔かっこいいもんね!
そんなこと言って今まで女の子落としてきたんでしょ!」
「あ?お前にしか言ってねー……つか言わねー」
「だ、騙されないよ!そうやって男の子の口車に乗せられて酷いことされたら嫌だもん。」
「そいつはとんでもない悪者だな。
信用ゼロか」
「そりゃああの日手を出してこなかったから、30%くらいは信用してるよ!!」
全然信用されてねーじゃねーか。
まあゼロよりはマシか。
つか、マンションの下で立ち話するのも近所の奴らに迷惑だな。
それに。
小羽は気にしてないが、さっきから近くでバイクの音がうるさい。
どこの誰かは知らねぇが、蛇狼の敵対してる族の奴等だと見られたら色々とまずいな。
「おい小羽。立ち話もなんだ、部屋上がらせろ」
「……なんで上からなの、嫌だよ。
今から左和季君が忘れていった制服取ってくるからちょっと待ってて」
「ここで俺にやられんのと、部屋上がらせてまったりお茶タイム、どっちがいいか選べ」
「……」
「俺にとっちゃどっちもご褒美だからな、お前が選んでいいぞ」