ねえ、気づいてよ……
「ね。俺たちは、どうしようか」


「うーん、次の電車の時間まで遊ぼっか」


「うん。俺、甘いの食べたい。亮平が付き合ってくれなくてさ。あ、涼音も甘いの苦手?」


「ううん。甘いの好き!」


「じゃあ、決まり!」


2人で、ケーキ屋さんに入ってあまーいケーキを食べた。


「ねえ、涼音って、怜くん好きなの?」


「え、なんで?」


図星なんて言えない。


さっき、デートの光景見ちゃったし。


「うーん、なんか視線がね。あ、でも、怜くんは絶対涼音のこと好きだよね」


「何言ってるの」


「え?わかりやすいじゃん。昨日の試合だって、俺と涼音がしゃべってたら、わかりやすくヤキモチ妬いてたし」


「嘘だぁ」


「ほんとだって」


「えー」


納得いかない私に、朝陽くんが真剣な目をして言う。
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