ねえ、気づいてよ……
「部内で亀裂が入るのは良くないし、これ原因で涼音ちゃんがやめてマネージャーゼロっていうのも困るし、とりあえず怜が毎日こえーから、今日の部活終わり、時間作る」


なんか、私情が入ってた気がするけど、拓馬先輩が頼もしく見えた。


「怜、その時に言えよ。言いたいこと、全部」


「ああ。涼音、良いか?」


さっきの怜の言葉を思い出す。


拓馬先輩も、味方でいてくれる。


「うん。お願い、します!」


「ああ」


「よしっ!」


これで、誤解がせめて部活内でだけでも解けたらいいな。


そう思いながら、残りの時間を過ごした。


そして迎えた部活後の集合。


「最後に、みんなに怜から聞いて欲しいことがある」


突然のことに周りがざわつく。


正直、部活辞める挨拶じゃないかって思った人もいると思う。
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