ねえ、気づいてよ……
「涼音......」


向こうも私に気づいたみたいで、驚いた顔をしてる。


「あ......」


隣にいるのは、愛香さんだった。


「あら、涼音ちゃん」


なんで、一緒にいるの?


いや、もしかしたら親戚同士のなにか用事かもしれないし......。


でも......。


「私、行きますね」


逃げるようにその場を立ち去ろうとした。


「涼音ちゃん!」


怜じゃない声に振り返るしか無かった。


怜と愛香さんが2人でいる姿が見える。


「涼音ちゃん、2人でお話、させてくれない?この前の続き」


「はい......」


拒否権なんて、ないも同然だった。


「今日は、公園でもいい?」


2人で歩いて数分。


怜と話をする時の公園に着いた。


「はい」


ベンチに腰掛けると、愛香さんが口を開いた。
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