ねえ、気づいてよ……
ニヤニヤと美奈が笑う。


「からかわないでよ......」


「ごめんごめん。キスまでしてるんなら、誘ってみたら?」


「え......」


「キス、以上のこと」


「......え!」


「この前、下着あげたじゃない。あれ着けて、怜先輩を」


あの大人っぽいのを私が......?


もっと、大人になってから、つけようと思ってた。


「だいじょーぶ。涼音は、スタイルいいんだから」


「うーん......」


「デートプランは、怜先輩が決めるんでしょ?どっちかの家でお泊まり......なんてことも」


じわっと顔が赤くなる。


その時、スマホが鳴った。


『クリスマスイブ、親いないから泊まってく?』


え、話聞いてた?


「何、固まってるの」


美奈にスマホの画面を見せる。
< 227 / 272 >

この作品をシェア

pagetop