ねえ、気づいてよ……
「......あ!」


自分の下着が見える。


「いつも、そんなん付けてんの?」


「や、あの、今日は、お泊まり、だから......」


そう言うと、怜はニヤッと笑った。


「据え膳食わぬは男の恥、か......」


「え、ちょっと」


驚いている間に、ベッドに押し倒される。


「せっかく準備したんだもんな、いいか?」


......それは、つまり、する......と。


「......恥ずかしい」


そうつぶやくけど、上の服のチャックが下ろされる。


「え......!」


「これ、俺のため?」


確認するように聞かれる。


「うん」


「ほんとに、いいか?涼音のことは、大事にしたい」


そんな言葉を聞いたら、嬉しくてしょうがなかった。


「うん。いいよ」


そう言って、怜の唇に触れるだけのキスをする。
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