ねえ、気づいてよ……
離れようとすると、怜に阻止され、どんどん深いものになる。


「ふぁ、ん、っ......は」


苦しくなって、怜の服をキュッと掴むと、唇が離れる。


「はあ、はあ......」


「声、エロ」


「こんなの、知らない......」


そうつぶやくと、怜が嬉しそうに笑って、もう一度私にキスを落とす。


「全部俺が、教えてやるから」


「......うん。全部、教えて」


ねえ、私、見たんだよ。


私からキスをした瞬間、怜の顔が赤かったの。


甘い甘い夜が始まる。
< 246 / 272 >

この作品をシェア

pagetop