ねえ、気づいてよ……
て言っても、マグカップとお皿1つだからすぐに終わった。


その時、ものすごい音で階段を駆け下りてくる音がした。


「涼音っ!」


「あ、怜、おはよ」


そう言うと、突然抱きしめられた。


「どしたの?」


「涼音が、いなかったから......。びっくりして」


力強く抱きしめられて、怜の不安とかが全部伝わってくる。


「私は、ここにいるよ。だいじょーぶ」


しばらく抱き合ったあと、2人で朝ごはんを作った。


家に帰って食べようかとも思ったけど、怜に止められて、ここで食べることにした。


「おいしーね」


「ああ」


「あ、遊園地行くんだよな?何時に出る?」


「うーん。1時間後で」


朝ごはんを食べ終えると、すぐに準備を始める。


洗い物は、怜がしてくれるから甘えることにした。
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