ねえ、気づいてよ……
「怜は、涼音ちゃんの無事を1番に確認すると思うわ。ちゃんと、自分の目で確かめて欲しい。
それに、怜に直接無事でよかったって、言ってもらって?」


「はい......」


怜のお母さんの言葉に涙が溢れた。


病室に移動すると、怜が眠っていた。


パッと見、特に大きな怪我はないような気がした。


数時間だった頃、怜はまだ目を覚まさない。


「涼音ちゃん、私たち帰るけど、どうする?」


「いても、いいですか?」


「ええ。お母さんには、連絡しておくわね」


「ありがとうございます」


2人が出ていったのを見て、私は怜の隣のイスに腰掛けた。


「......怜。ごめんなさい」


怜を見ていると、涙が止まらない。


私のせいって、心の内で自分が責め立ててくる。


「れい」
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