ねえ、気づいてよ……
次の日、なんだかいつもより体調の悪い日だった。


でも、熱はないし学校に行って一日を過ごした。


そして放課後の部活、なんとなく熱が出てきた気がする身体に鞭打って、部活に出ている。


「ねえ、ちょっと着いてきて欲しいところがあるんだけど......」


愛先輩に言われて、一緒に行って行き着いたのは、体育館倉庫。


しかも、もう誰も使ってないという話の場所。


「......ここって、まだ使うんですね」


「んー、まあね」


なんとなく曖昧な返事に不安を感じつつも、中に入った。


その時、突然ガラガラって、ドアが閉まった。


驚いている間に外の光は遮断されて、ガチャっと鍵が閉まる嫌な音がした。


「嘘、でしょ......」


どうしよう。


不安のせいかな、元々悪い体調がもっと悪くなってきた。
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