ねえ、気づいてよ……
涼音には、知られなくなかったのに。


「近く、通っちゃったんだもん。
ただの、幼馴染みって聞いて......怜に彼女が出来た時、離れなきゃいけなくなるのかなって」


「涼音......」


「そしたら、そのいつかが怖くて、怜にずっと頼りっぱなしだったら離れるとき、つらくなる」


「だから、あんなこと言ったのか?」


頷いた涼音の頭を引き寄せて、ぎゅっと抱きしめる。


安心させるように頭を撫でる。


「俺の一番は、ずっと涼音だから。特別で大切」


その言葉を言った後、顔が熱くなるのがわかった。


ほぼ告白じゃねーかよ、こんなの。


「れいぃ......」


あーあ、泣かせちまった。


それが嬉し泣きだとわかるから、なにも焦らない。


むしろ可愛くて、頬が緩む。
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