ねえ、気づいてよ……
怜は、満足気に笑う。


「ありがとう」


「ああ」


2人で笑いあってしばらくたわいない話をした。


「ねーえ、一緒に寝よ?」


少し、調子に乗った。


昔みたいに一緒に寝たかった。


もっと、怜と一緒にいたかった。


「だーめ」


「いいじゃん」


「だめ」


「お願い......」


いつの間にか、顔を近づけてた。


「涼音」


その言葉と一緒に私は座っていたはずのソファに倒れていた。


怜の顔が上に見える。


「怜......?」


「涼音、今、抵抗できなかっただろ?」


......っ。


「俺だって男なんだ。一緒に寝たいけど、な?」


「......わかった」


「一緒には、寝てやれねーけど、涼音が寝るまで一緒にいてやるよ」


「ほんと?」
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