ねえ、気づいてよ……
はやる気持ちを抑えながら、兄貴の車で鈴音の家まで送ってもらう。
「怜、ありがとな」
「ああ」
それだけ返事をして、家へ戻った。
「ただいま」
いつも、当たり前のように返ってくる『おかえり』がない。
「涼音?」
不安になりながら、リビングに入る。
ソファを見ると、膝を立てて、俺がこの家に持ってきたクッションを抱えて、それに顔を埋めて寝ている涼音がいた。
ただただ、安心した。
「涼音、ただいま」
起こさないように涼音に話しかける。
「怜......」
一言だけ発した言葉は、俺の胸をときめかせた。
寝言で自分の名前って、結構嬉しいな。
シャワーを浴びて、涼音の元に戻る。
キッチンへ行くと、昼食を食べた形跡がなかった。
あいつ、ずっとあそこにいたのか。
「怜、ありがとな」
「ああ」
それだけ返事をして、家へ戻った。
「ただいま」
いつも、当たり前のように返ってくる『おかえり』がない。
「涼音?」
不安になりながら、リビングに入る。
ソファを見ると、膝を立てて、俺がこの家に持ってきたクッションを抱えて、それに顔を埋めて寝ている涼音がいた。
ただただ、安心した。
「涼音、ただいま」
起こさないように涼音に話しかける。
「怜......」
一言だけ発した言葉は、俺の胸をときめかせた。
寝言で自分の名前って、結構嬉しいな。
シャワーを浴びて、涼音の元に戻る。
キッチンへ行くと、昼食を食べた形跡がなかった。
あいつ、ずっとあそこにいたのか。