ねえ、気づいてよ……

何年一緒にいるんだよ

部活、かぁ。


一日を終えて待っているのは、6時くらいまでやる部活動。


まだ始まって1ヶ月だけど、慣れちゃった。


でも、ちょっと疲れたかなぁ。


「涼音ちゃん、これ先生にお願いしていい?」


マネージャーの先輩、愛先輩に頼まれた書類のおつかい。


うーん、遠いなぁ。


少し気落ちしながら先生の元まで。


ありがとうって言われて、速攻帰された。


戻ると、怜と愛先輩が話してるところだった。


このために私を行かせたのかなぁ。


「あ、涼音ちゃん、絆創膏ある?」


呼ばれて振り返ると、拓馬先輩がいた。


足に血だらけの傷を作って......。


「はい!」


救急箱から絆創膏と消毒を取り出す。


「とりあえず、血、流しましょ?」


2人で水道へ行って傷口を洗う。


痛そうに顔をゆがめながらも拓馬先輩は耐えてた。
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