好きと…素直になりたい!!でも…。
 
 朝4時30分スマホのアラームで何とか起きて、歩きながら寝てしまいそうになりながら会場へ入る。
 


 6時、次から次へお客様が朝食を取りにくる、4人は決められた配置に付き、食器を下げ、テーブルを拭き、それの繰り返しでダンダンと息がハァハァと…


 初日から目が回る忙しさ…


 やっと交代で社員食堂にたどり着き、私だけクタクタな状態で何故が、同じ仕事をしたはずなのに、3人は涼しい顔してる何故?



 「雪、ボロボロだなぁ…」

 青山君、雪?と呼んだような?それよりも私だけボロボロなんですか?と言いたい。

 「俺達要領がいいから」
 

 「このオムライス、フワトロで美味しい」

 くせになるよ〜。

 「俺の話しはムシか?」

 まぁ、いつものことか…


 「雪、食べるか、泣くか、笑うか、ちゃんとしろ」


 どういうことですか?青山君?


 「さっきから百面相してるから」


 まほちゃんまでひどい…

 まだ、朝食を食べたかったけど会場へ戻り、後片付けを始め一旦仕事が終了し、仮眠のために一度寮へ戻る。


 3時からデザートバイキングの仕事。


 歩きたくないよ、このまま報復前進で帰りたい、私の頭大丈夫かぁ〜、報復前進でどこからきたよ、溜息。


 そんな状態の私を青山君は手を取り、寮まで連れていってくれた。


 ボロボロバンザイ、ボロボロバンザイってなに?


 頭オカシイけど、嬉しさバンザイ!


 青山君の手は温かく、疲れた心にジンと染み渡りちょっと小さい声で「ありがとう」とチラッと横顔をみたら、ふっと笑顔を向けてくれた。

 「雪、頑張ったな」


 だから、その笑顔誤解します。


 なんてたってリゾート地、関係ないかもしないけど、疲れているから余計に、離れたくなる。


 好き。


 まだ、伝える勇気……ないです。


 溜息。


 言葉にするって難しいよね、言わないと伝わらない、テレパシーとか…あったらいいなぁ…


 
 
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