離してよ、牙城くん。


そのおかげで、あまり緊張せずに話すことができている。


と、そこでとある疑問が頭に浮かぶ。




……そういえば、淡路くんはどんなひとだっけ。


クラスでの雰囲気とか、様子とか。



んー……、?


あれっと。不思議なほど、思い出せない。



どうしてだろう……、と思うも、あっと気づく。




淡路くんも、わたし(と会ってる牙城くん)とおなじで休み時間はほぼ教室にいないからだ。





中性的な綺麗なお顔でとても女の子にモテそうだから、もしかしたらそういう感じ……女の子と遊んでるからかもしれない。


ひどい偏見かな。



けれど、こんなにも軽くフラットに話しかけることができるなんて、コミュ力がうんと高い証拠だ。







< 76 / 381 >

この作品をシェア

pagetop