離してよ、牙城くん。


心配性だなぁ。


たったの10分でなにかなんて起こらない。



電灯だってあるし。




「わかった。花葉も今日は早めに寝てね……?」


「りょーかい。
リアのことなんて忘れる!もん!」




「あはは……、じゃあね」


「ん、ばいばい!」





手を振り、花葉とお別れをする。


暗い夜道、ひとりでぽつりと歩く。








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